確か去年のエッセン会場でぶっちぎりの評価を受けた世界の七不思議を遊んでみた。



■触った感じ
ゲームの触れ込みはドラフトゲーム。ドラフトはMTGな人にはもはやいまさらなゲームギミックなので、やる前は「ドラフトを知らないボドゲーマー達が騒いでるんだろ(←上から目線だな)」ぐらいの感覚だったけど、やってみるとさすがに評価高いだけのことはあって面白かった。
あと、七不思議の特徴の一つがプレイ時間が短いところか。1ゲーム30分くらいで終わって、終わったときの「もう1回やろうず!」感がハンパない。ルールが簡単でプレイ時間が短い良ゲーによくあること。
ただドミニオンも最初そうだったから、七不思議も今後のエキスパンション次第でまた別のゲームになる可能性もあるにはある。

ドラフトシステムを使ったボードゲームは、これまでにこれといってヒットするようなものはなかったと思う。日本製のものにフェアリーテールがあったくらい?TCGでこれだけ広く浸透しているドラフトが、ボードゲームの世界ではあまり見かけなかったのは逆に不思議ではあった。その意味で、七不思議はボドゲ要素の「建物たてたかったら資材集めてね」っていうのとドラフトをうまく融合させてる感じはする。


■七不思議の簡単なルール
世代が1、2、3と3つある。各世代でまず7枚のカードが配られて、プレイヤーはその中から1枚カードを選び、そのカードを建てる(建設資材が確保できれば)。資材の確保は、自分の場で調達できなければ両隣から買える(両隣が生産できてれば)。
それからドラフトなので余ったカードを隣のプレイヤーに渡す。で、また渡されたカードから1枚抜いて…を繰り返し。
あとは建物を建てる代わりに自分の七不思議の建造を進めたり、お金を得たりすることができる。基本的には渡されたカード束の中からどれを建てるかっていう選択のみでゲームが進行していく。
とまあ触れ込みはドラフトゲームも、TCGのドラフトとは根本的なところでちょっと違うんだけど、カード選択の妙はあるんでドラフトゲームってことでいい。


■ちょっとだけ戦略的なことを
「これが裏技です(キリッ」とかやるとドなんとかのときみたいに一人相撲を取る羽目になるのでそれはやらないですが。というか、わかりやすくとがった変なプレイってのはぱっと見思いつかない。
1ゲーム中に打てる手数が18手と決まっているので(各世代で最後の1枚はプレイされずにリムーブされる)、1手1手がどれだけ点数に直結するかしないかがまず大事。分かりやすいところでいくと、軍事力の増強にどれだけ手数をかけるか。隣と比べて軍事力が大きいか小さいかの相対評価でしか軍事力を見ないので、8手くらいかけて「俺の空中庭園は軍事力20だぜ!」とか言ってもとても無駄。逆に1手で両サイドよりも軍事力が上回れるとそれだけでほぼ勝てるくらい。隣が軍事力増やしたから俺も増強ってやって張り合ってると、間違いなく共倒れになる。
あとはギルドカードがはまるかどうかかな。ギルドカードの建設コストが高いので、「1学期はしゃがんで3学期頑張る」って言いながらも3学期にいいギルドカード来なかったら点数伸びないし。


■七不思議のカテゴリー
あちこちで「ファミリーゲーム」の位置付けを見かけるけど、これって多分プレイ時間を鑑みてのファミリーゲームなんだろうと思う。上にも書いたけど、時間的にすごくいいゲーム。こんだけヒットしたんだから多分エキスパンションが出るんだろうけど、基本セットにカードを足す形式よりは、新しいカードセットとして出した方がいいかもしれない。レースフォーザギャラクシーとか見てると、追加エキスパンションの度に別ゲーになっていってるんで。


■ドラフトシステムゲーム
これも上に書いたけど、なんで今まで出てこなかったんだろう。ドラフトなんてMTGやってる身からすればいまさらで、どちらかといえばドミニオンのデッキ構築ゲームの方がインパクトは大きかった気がする。まだ10回もやってないから、もしかしたらカードプール固定だとゲームとしての飽きが来るのかもしれない。でもこれはドラフトゲームに限ったことじゃないからあまり関係ないといえばないのか。
世界のゲームデザイナー達は頑張って新しいドラフトゲームを開発してください。期待してます。

コメント

▼ Leshrac’ ▼(レシュラック)
2011年4月24日23:43

行けなくてゴメンナサイ!
昨日は、あの後、突然熱が出た・・・びっくり。。。
どうも最近、空回り気味・・・

TON(カツオ)
2011年4月24日23:45

面白かったですねー、またぜひ!
浜ブレさんの完璧な収納に期待

ゆきやん
2011年4月25日0:10

>レさん
場所も知らせてないのに、謝らないで下さいw
体調は無理しないように。日常生活に差し障りないくらいで遊んでいきましょう。

>Tくん
「お箸を持つ手が右手」
まずはこれからだな。

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