先週末に行われたマジックのグランプリで、日本人選手が失格処分を受けた。「ジャッジに残り時間3分を聞いたあとで、急に長考を始めた」とかなんとか。詳しくは知らないので、公式でも見てください。


それで思い出したのが、ちょっと前まであってた広州アジア大会。囲碁の試合で、韓国チームが「明らかに負けている盤面で、相手の時間切れを狙って意味のない引き延ばしを続けた」事件。審判団が競技して韓国チームは失格になったけど、実は正確にルールには「それをやったらいけません」とは記載されてなかったようだ。
もう少し詳しく書くと、いや私も囲碁のルールに詳しくはないのだけど、囲碁では普通陣地が確定したエリアにはそれ以上石を打ち込まない。ルール上打てないことはないが、打っても無駄なのだ。しかし、たとえば制限時間が45分切れ負けとかでやってたら、どんなに盤面で勝ってても、時間が切れたらその瞬間負けになる。
そこで負け濃厚の韓国チームが取った作戦が、「自分の手番になったら秒で適当に打ち込んで、相手が時間切れになるもしくは焦ってすごいポカミスをするのを待つ」というもの。そしてこれは、前述したけどルールで禁止されてなかった。

そんなことをしたら後でいろいろ言われるに決まってるのに(しかも相手が大の“仲良し”の中国)、それでもルールの穴をついてまで勝とうとした韓国チームを、蔑みも称賛もしないんだけど。ただ競技性を持たせて国と国とが勝敗を決めるようなことをするのなら、きちんとルールを整備すべきだとは思う。



で冒頭の話に戻ると、マジックの大会も制限時間が設けられてるんだけど、それはゲームの時間であって、各プレイヤーに正確に持ち時間が割り当てられてるわけではない。だからもしかしたら、1ゲーム50分の中で、プレイヤーAのターンは40分あったけど、Bのターンは10分だったというのはありえるわけだ。

私は競技マジックにさほど興味がないので、今回の件に関しては別にどうでもよくて。まあ一応知っておきたいのは「残り時間が少ないから引き分けを狙おう」ってのが許されるかどうか。
例えば3本勝負で、1本目取ってて2本目。場は完全にクリーチャーが睨み合ってて膠着してて、残り時間を確認したらあと3分。ここでいきなり長考しだしたら露骨に、確信犯的に遅延行為をしたらそれはアウトだろう。ただ、

・ここで全突したら相手の手札とブロックの仕方次第で勝てるかもしれない、でも勝てなかったら負けてしまう

・ブロッカーを立たせておけば勝つことはないけど、あと3分と追加5ターンは負けはないだろう

ってな状況で、アタック行かずに「エンドです」という引き分け狙いは、ルール上許されてる…と思う。さすがに。
というか、問題になるのは1本目勝ってるとき2本目に引き分けを狙うことじゃなくて、遅延行為とかそういう類のことなんだろうけれど。

まあ、難しい話だし、自分だったら時間なくなってきたら適当にプレイしだす(もとい時間があってもプレイは適当)だろうな。



話にオチがつかなかった。気が向いたらまたなんか書くかも。

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