今回、ドミニオンをめぐっていろいろなことを考えさせられました。せっかくいい体験をさせてもらったので、最初からの経緯や自分の思考などを自分用にまとめておきたいと思います。1週間前には「まったく新しい新情報が出てこない限り、これ以上ドミニオンを考察するようなblogは多分もう書きません」などと書きましたが・・・。まあ、今回はドミニオン自体を新しく考察することはしません。そういう意味では読む価値はないでしょう。ま、自分用ということで。

例え話その1
「ゆきやん連続殺人事件」という映画が公開中だとします。テレビで流れる予告編を見るに結構面白そうなのですが、映画館に見に行こうかどうしようかとちょっと悩みます。せっかく映画館まで見に行ってお金払って2時間も費やした結果、どうしようもない内容だったらムキーってなりますからね。で、見る価値がある映画かどうか知るために、インターネットで検索したとします。で、目に飛び込んできたのがこんな画面。

「ゆきやん連続殺人事件」 で検索した結果 2件

ゆきやん連続殺人事件って映画見たけど、犯人ゆきやんでそのまんまワロタwww。最後まで目が離せ・・・(省略されました

ああ、「ゆきやん連続殺人事件」の犯人はゆきやんなのか、それで「ゆきやん連続殺人事件」なのか。そう思って検索画面を閉じる、と。これで、違う意味で「ゆきやん連続殺人事件」を映画館まで見に行く必要がなくなりました。


さて。私は(情報の発信源という意識が希薄なことも関係あるでしょうか)例え話その1において、検索をした側の立場になったとしても「ゆきやん連続殺人事件って映画見たけど、犯人ゆきやんでそのまんまワロタwww」という内容の文章を公開した人に対して何とも思いません。というより、文章を発信した側の立場の人がいるという発想自体を持っていませんでした。しかし、今回の件で、インターネットは情報を発信する側と受け取る側双方の立場があるといことを考えさせられました。
いわゆるネタバレに関する注意などをちょっとネットで検索してみましたが、やはり私は情報を発信しているという意識が希薄なようです。たとえ一個人のblogであても、発言に関しては最低限のマナーは守らなければなりません。一番最初に出した「ドミニオンには裏技がある」という内容の文章は、最大の目的は「いやこんなのが裏技のはずないから、誰かうまい人教えてください」だったのですが、文章自体に(特にまだドミニオンをプレイしたことがない方への)配慮に欠ける部分があったと言われれば、そうかもしれません。

実は正直言って、ここまで多くの方の目に触れることになるとは思っていませんでした。しかしながら、自分でまいた種。それを放置してドミニオンを投げるわけにはいかなかったので、私には最初の疑問に対する完璧な解答を見つける必要がありました。

※多くのドミニオンプレーヤーの方にコメントをいただきました。今見ると最終解でありそうなコメントを残してくださった方もいるのですが、当時の私にはそれを最終解として受け取るだけの、ゲームに対する知識が不足していたようです。お金プレイが強すぎて話にならないという思い込みもあったと思います。

このままでは終われない。何より、もっとドミニオンを楽しみたい(なんたってgeek8位)。でも暗闇から抜け出せない。そこで私は一番単純に解答を得る方法を選択しました。ドミニオンの中の人に一連の疑問をぶつけたのです。
メールを出した翌日には、返事をいただけました。メールの内容をよく読み、それからみなさんにblogに残していただいたコメントをもう一度読み返し、そして再度ゲームのシステムを熟考した結果、ここでようやく最大の疑問点であった「お金プレイってやばくない?」が完全に解決しました。お金プレイもプレイングのひとつであるという考えにいたった時の、暗闇に射した一筋の光のような感覚は、言葉では言い表せません。まさに、目からうろこでした(まあ、最初から気付けない私がへぼいだけという説が濃厚なんですけどね)。

例え話その2(というか実話)
FF12というゲームがあって、ゆきやんというゲーマーがプレイしていたとします。ストーリーは佳境を迎え、主人公一行は古代遺跡へと向かいます。深い霧の森を抜け、ついに遺跡の直前までたどりつきました。さあ、遺跡を攻略してやるぜ!おっと、その前に巨大な門があるな。これを開ければいいのか?
門の前に立ってAボタンをぽちっとな。
・・・開かない。
あれ?なんだろう。何か見落としているのか?そう思ってゆきやんはしばらく近くをうろうろして、これまでに行った町やらなんやらにも戻ってみましたが、しかし門を開ける方法は分からず。仕方なくゆきやんはFF12を攻略している文章を検索し、該当部分を確認しました。
→○○を△△して、門を開けます
なんだ、そんな単純なことだったのか。ゆきやんはまた続きをプレイし始めました。


目からうろこが落ちた段階で、私は12月3日付けのblogを書きました。一刻も早く「お金プレイは裏技でもなんでもない」ことを書かなければいけない、そんな気持ちでした。また、これを書くことが、例え話その2のように、ドミニオンプレーヤーがドミニオンを遊ぶちょっとした一助になればとも考えました。

例え話その1の後日談
「ゆきやん連続殺人事件」を見に行ったという友人との会話の中で、件の映画が話題にのぼりました。
「ゆきやん連続殺人事件、面白かったぜ。お前まだ見に行ってないんだろ?かなりオススメ」
「でも、ゆきやんって奴が犯人なんだろ?」
「え?ゆきやんって確かに出てくるけど、ただの主人公が飼ってるハムスターの名前だったよ?」
「・・・?」


さてさて。12月3日の日記で話が終わればそれはそれでオチがついたのでしょうが、ドミニオンがそんな底の浅いゲームなはずがありませんでした。私の「ドミニオン奮闘記」には、最後の最後にもうひとつどんでん返しが用意されていたのです。
私は12月3日付けのblogで、「お金プレイを軸として、必要最低限のアクションカードをデッキに組み込むプレイ≧お金だけを軸としたプレイ≧アクションを軸としたプレイ」と書きましたが、これはもう完全に大うそでしたね。一応不等号を>ではなく≧にしているところあたりを見ると、当時の私がアクションプレイの可能性を捨てきれず、保険をかけておきたいと思っていたことが伺えますw。
洗練されたデッキが作れたら、アクションをつないでいくことも十分可能です。アクションカードを主体としたデッキを作って、お金プレイに勝つなんて日常茶飯事です。一方で、お金プレイも健在です。どのゲームでもコインカードは必ず使われるわけですから、お金を中心にデッキを構成することもひとつの作戦です(事実、開発者もお金だけプレイして勝つ可能性を否定しませんでした)。12月3日以前は、このようなお金プレイの作戦が異様に見えました。しかし、今はもう違います。
お金プレイという作戦。
アクションをどうデッキに入れていこうか。
今回のゲームで使える王国カードはこの10種類か、じゃあ今回はこの作戦でいこう。
隣のプレーヤーが魔女購入したよやばいよやばいよ。
このアクション強いか?よし、使ってみよう。

考えることは尽きません。

そう、考えることは尽きません。
最初、私にとってドミニオンというゲームは、考えることはたったひとつでした。しかし、そのたったひとつの問題を解いた先に待っていたのは、ドミニオンというゲームが持つ、無限の可能性でした。

ようやく私も、スタート地点に立てたように思います。

私の発言で不快な思いをされた方もいたかと思います。しかし、どうせだから最後にもう一言だけ。

私のblogの内容は、うそ八百でした。どうぞあてにしないでください。

ドミニオン、面白いです。

これは私以外の多くの方がおっしゃっているので信憑性高いです、大丈夫ですw

ドミニオンについての記述は、これが本当に最後です。私のblogを読んでいただいた方、コメントをいただいた方、一プレーヤーである私の疑問に迅速に解答いただいたValerie Putman、Dale Yu両氏、また、私のくだらない発想のせいで魔王vs勇者の無駄なテストプレイに付き合わされた友人各位に、ここで再度感謝の意を表し、終わりとさせていただきます。

ありがとうございました。

コメント

nophoto
まえ
2008年12月11日10:37

そこは最後に「ドミニオンやろうぜ、暴君」で締めないと。

ゆきやん
2008年12月11日14:08

別にネタでやってるわけじゃないんで

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