ディセンションのプレリリース
2006年4月30日 mtg大会 コメント (1)大会がありました。私のパックからはメロク、十手、大竜巻が出現し、全6回戦中1本も落とすことなく完全優勝を果たしました。
・・・大ウソです、石を投げないでください(汗
今回はタイムキーパー兼レベルマイナス1ジャッジとして、運営のお手伝いに終始しました。ので、大会全体の感想と、決勝戦の模様をお伝えします。
今回新しく出たギルドと、それに伴う能力は次のとおり。
白青アゾリウス:予見
青緑シミック:移植
黒赤ラクドス:暴勇
個人的に(リミテッドで)期待してたのは「移植」ですね。能力がリミテッドっぽいし、テクニカルな動きをしそうなんで。逆に暴勇には懐疑的でした。手札ないってどうよ・・・。
ということで、朝からだっさんあたりは「ダブリングシーズン、ダブリングジースン・・・」とぶつぶつ言ってたりしましたが、《Doubling Season / 倍増の季節》は別の人のパックから出てました。
大会は参加者14人、全4回戦で行われました。3回戦終了時点で全勝が2人。ディセンションのTシャツをかけて、アダチさん対イキさんが全勝対決を戦いました。
決勝戦の様子(文中敬称略)
決勝はアダチ対イキのカード。アダチは最近参加したプレリで2大会連続優勝中で、関係者に言わせると「彼のパックは神」。もちろんそれに引けを取らないプレイングの実力も兼ねそろえていなければ、この結果はついてこないだろう。一方のイキは、今年に入って構築の大会で「全勝対決の最終戦で敗れて2位」を繰り返すシルバーコレクターっぷりを発揮しているが、ここでその異名を返上できるだろうか。注目の一戦が始まった。
1本目、先攻のイキは1マリガン、平地&青白のお帰りランドという2枚の土地でスタート。後攻アダチは土地4枚の初手をキープした。ファーストアクションは後攻2ターン目アダチの《Lurking Informant / 隠れ潜む密通者》。一方のイキは、3ターン目に《Azorius First-Wing / アゾリウスの一番翼》、4ターン目に《Simic Guildmage / シミックのギルド魔道士》と《Beacon Hawk / 標の鷹》、計3体のクリーチャーを戦線へ送り込む。しかしすぐさま鷹は《Darkblast / 暗黒破》で、青緑ギルドメイジもアダチが4ターン目にプレイした《Seal of Doom / 破滅の印章》で共に除去される。
それでもイキは5ターン目に《Freewind Equenaut / 自由風の乗馬兵》をプレイ、2対の2/2飛行でアダチのライフを削る。場が苦しいアダチは5ターン目に《Gobhobbler Rats / 粘液絡みの鼠》、そして6ターン目にはついに《Drooling Groodion / よだれ垂らしのグルーディオン》を登場させ、一気に場を盛り返す。イキは7ターン目も2/2飛行部隊でアダチを攻撃し、いつのまにかアダチのライフは8。
返ってきたアダチの7ターン目。ここまで順調に土地を伸ばせているアダチ、このターンも7マナ目の土地を置き、グルーディオンの能力も含み手札で相手をけん制する。ここでアダチは、《Devouring Light / 貪る光》を警戒し鼠のみで攻撃。これでイキのライフは14。隠れ潜む密通者の能力でイキのライブラリートップを検閲し、少し考えてから《Nightguard Patrol / 夜番の巡回兵》を墓地に落とす。これ以上相手の場にクリーチャーが並ぶことを嫌ったのだろう。8ターン目、イキは2/2飛行2対で攻撃を宣言。アダチはたまらずグルーディオンの能力を起動し、片方を除去に成功するもライフはこれで6。イキは《Dimir Guildmage / ディミーアのギルド魔道士》をプレイしてエンド。アダチの8ターン目のドローは《Coalhauler Swine / 石炭運びの豚》、それを見て「つらいねー」と一言ぽつり。それでも手札から《Vesper Ghoul / 夕闇のグール》をプレイし、即グルーディオンの能力で青黒ギルドメイジを除去し、4/3のグルーディオンと+2/+2された隠れ潜む密通者でアタック、ライフはイキ=7、アダチ=6となる。場にはイキの2/2飛行のアゾリウスの一番翼、対するアダチ側には隠れ潜む密通者とグルーディオン。
9ターン目にイキは2/2飛行で攻撃しこれでアダチのライフは4となって、エンド。アダチはドローが《Siege Wurm / 包囲ワーム》、場で勝っているにも関わらず苦しい表情が続く。隠れ潜む密通者の能力で相手ライブラリートップの森を確認し、密通者をいけにえに捧げ6/5グルーディオンで攻撃、イキのライフはこれで1。後がないイキは、アダチにばれている森をドロー。9マナ目となるその森をセットランド、そして手札から出てきたのは初手からあった9マナの《Blazing Archon / 魅力的な執政官》!
自分のクリーチャーが攻撃を禁止されるこの5/6飛行の執政官をどうしようもないアダチは、返ってきたターンのドローが森であることを確認して、「負けました」と言いながら並んだ土地を片付けた。
アダチ0−1イキ
2本目、先攻はアダチ。初手が山、森、沼の土地3枚と、コスト4マナ以上のカード4枚をキープ。一方イキは土地がお帰りランド×2のみの初手を見て1本目同様1マリガン。6枚になった手札は森、島、お帰りランド、そして魅力的な執政官。先ほど同様この9マナの執政官が、イキに勝利を呼び込むのか。それとも苦しい手札をキープしたアダチが1−1のタイに持ち込むのか。
2ターン目に引いてきた《Utopia Sprawl / 楽園の拡散》で何とか4マナまでマナが伸びるようになったアダチは、先攻3ターン目に《Hellhole Rats / ヘルホールの鼠》をプレイ。対するイキは後攻3ターン目に《Freewind Equenaut / 自由風の乗馬兵》をプレイし対抗する。
初手の3枚以外に土地を引けていないアダチ、4ターン目のドローでも引けず、ついに土地が止まってしまう。・・・止まってしまう、が。アダチは引いてきた《Lyzolda, the Blood Witch / 血の魔女リゾルダ》(Foil)を場に出す。
Lyzolda, the Blood Witch / 血の魔女リゾルダ (1)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・クレリック(Cleric) Dissension,レア
(2),クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。生け贄に捧げられたクリーチャーが赤である場合、血の魔女リゾルダはそれに2点のダメージを与える。生け贄に捧げられたクリーチャーが黒である場合、カードを1枚引く。
3/1
この化け物クリーチャーに苦しい表情のイキ、青黒ギルドメイジを送り込んでエンド。アダチは5ターン目も土地を引けない。引けないが、ヘルホールの鼠で攻撃を宣言、イキの自由風の乗馬兵のブロックを受けて、ダメージスタック後にリゾルダの能力を起動。青黒ギルドメイジも除去しつつ、自分は1ドロー、森。ずるい。
6ターン目にも通常ドローで森を引き当てたアダチは、5ターン目に出していた《Vesper Ghoul / 夕闇のグール》のマナ能力の助けをかりて、《Protean Hulk / 変幻の大男》を場に出す。
Protean Hulk / 変幻の大男 (5)(緑)(緑)
クリーチャー ― ビースト(Beast) Dissension,レア
変幻の大男が場から墓地に置かれたとき、あなたのライブラリーから点数で見たマナ・コストの合計が6以下になるようにクリーチャー・カードを好きな枚数探し、それらを場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
6/6
イキは5ターン目に1/1タッパー《Minister of Impediments / 妨害の公使》、6ターン目に3/3飛行の《Conclave Equenaut / 議事会の乗馬兵》をプレイし、なんとか望みをつなげようとする。しかし7ターン目、アダチはリゾルダの能力で変幻の大男をいけにえにささげ、そしてライブラリーから出てきた6マナ分のクリーチャーは・・・。
《Viashino Fangtail / ヴィーアシーノの牙尾》と《Rakdos Guildmage / ラクドスのギルド魔道士》。結局場をひっくり返せるカードを引けなかったイキは、アダチの9ターン目に投了。カードパワーの違いを見せつけるかのように、2本目はアダチが完勝、勝負は最終3本目にもつれこんだ。
アダチ1−1イキ
3本目、先攻のイキは初手をキープ。やっとマリガンから解放される。アダチも初手の4枚の土地を見てノーマリガン。
決勝のファーストアクションはアダチだった。2ターン目に《Rakdos Guildmage / ラクドスのギルド魔道士》。3本目もこのたった2マナで場を制圧する魔道士でアダチの圧勝で終わるのか?しかしアダチはまだまだ厳しい表情。3ターン目もセットランドのみでノーアクションのイキ。後攻3ターン目にアダチは赤黒ギルドメイジで攻撃を試みる。そこでイキはすかさず《Devouring Light / 貪る光》、アダチの1の太刀、赤黒ギルドメイジの除去に成功する。アダチは第2メインフェイズに《Lurking Informant / 隠れ潜む密通者》を場に出す。4ターン目イキは《Azorius First-Wing / アゾリウスの一番翼》を場へ。対するアダチは4ターン目にクリーチャーを展開できず密通者の能力でイキのライブラリートップを検閲。めくられたのは《Simic Growth Chamber / シミックの成長室》、そのままライブラリーに戻す。5ターン目イキは2/2飛行でアダチを攻撃しこここで初めてライフが動く。
LIFE:アダチ18−20イキ
イキは第2メインフェイズに《Coiling Oracle / とぐろ巻きの巫女》をプレイ、巫女の能力が発動しイキのライブラリートップがめくられる。《Simic Growth Chamber / シミックの成長室》。「?」不思議な顔をするアダチ。
アダチ「2枚目?」
イキ「2枚目です」
青緑お帰りランドが場に出て、マナレースで一歩リードのイキ、デッキに重めのカードが多いのでこれはうれしい。ターンが移ってアダチは《Seal of Doom / 破滅の印章》。
6ターン目、イキの巫女への《Flight of Fancy / 空想の飛行》に対応してアダチは黒シールを起動、2ドローを許さない。それでもイキは上空で2/2飛行の攻撃を続け、
LIFE:アダチ16−20イキ
さらに《Freewind Equenaut / 自由風の乗馬兵》をプレイ、勝利した1本目の流れを作る。対するアダチは6ターン目に《Drooling Groodion / よだれ垂らしのグルーディオン》。2本目に勝利を導いてくれたクリーチャーを召喚する。7ターン目、先攻のイキはとりあえずといった感じで2体並んだ2/2飛行で攻撃。
LIFE:アダチ12−20イキ
そして8マナ分のすべての土地を倒し、《Tidespout Tyrant / 潮吹きの暴君》をプレイ。
Tidespout Tyrant / 潮吹きの暴君 (5)(青)(青)(青)
クリーチャー ― ジン(Djinn) Dissension,レア
飛行
あなたが呪文をプレイするたび、パーマネント1つを対象とし、それをそのオーナーの手札に戻す。
5/5
次のターンからイキのプレイした呪文すべてにブーメランのおまけがついてくる。イキはターンエンドを宣言。
後がないアダチ、ここで少し考える。とりあえず土地をアンタップ。そして次にとった行動は・・・。
「アップキープに《Lurking Informant / 隠れ潜む密通者》の能力を自分を対象に使います」
Lurking Informant / 隠れ潜む密通者 (1)(青/黒)
クリーチャー ― 人間(Human)・ならず者(Rogue) Ravnica: City of Guilds,コモン
((青/黒)は(青)でも(黒)でも支払うことができる。)
(2),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーの墓地に置いてもよい。
1/2
場と手札では厳しいと判断したアダチ、ここで自分のライブラリーを操作し状況を打開できるカードを引くことにかける。密通者でめくられたカードは・・・。
土地。
土地じゃどうしようもない、アダチはこれを墓地へ。そして、通常1ドロー。
《Bottled Cloister / 瓶詰めの回廊》。
しかしこれもこの圧倒的不利な場を打開できるカードではない。そこでアダチは最後の手段にでた。
「攻撃宣言」
場には能力を起動してタップ状態の密通者と、そしてグルーディオンのみ。マナと手札を十分に残しているアダチを少し警戒するも、ブロックできるクリーチャーは潮吹きの暴君のみ。ブロックしてしまうと4/3グルーディオンの能力で暴君が除去されてしまう。イキはスルーを宣言。
「ダメージスタック前に《Psychotic Fury / 病的な憤激》をプレイ」
Psychotic Fury / 病的な憤激 (1)(赤)
インスタント Dissension,コモン
多色のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで二段攻撃を得る。
カードを1枚引く。
「さらにダメージスタック前に《Might of the Nephilim / ネフィリムの力》をプレイ」
Might of the Nephilim / ネフィリムの力 (1)(緑)
インスタント Dissension,アンコモン
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、その色1色につき+2/+2の修整を受ける。
8/7二段攻撃のクリーチャーがイキに襲いかかる。
LIFE:アダチ14−4イキ
ライフ20の圧倒的優位な状況から、変な火力1枚で死亡という状況に追い込まれたイキ。表情には焦りの色を隠せない。それでも5/5飛行でブーメラン内蔵の暴君を操るイキ、場の優位は変わらない。
8ターン目、イキのドロー。手札にブーメランを発動できるスペルはあるのか?3枚の手札を握り締め、イキは3体の飛行クリーチャーで攻撃。
LIFE:アダチ5−4イキ
そして第2メインフェイズに、イキは土地を倒した。ブーメランが誘発すれば、アダチ側の場にいる唯一のクリーチャー、グルーディオンがバウンスされほぼ勝負が決まる。「終わったかな?」とは私の心の声。そしてプレイされた呪文は。
《Hour of Reckoning / 報いの時》。よりによって・・・。
Hour of Reckoning / 報いの時 (4)(白)(白)(白)
ソーサリー Ravnica: City of Guilds,レア
召集(この呪文をプレイするに際しあなたがタップしたクリーチャー1体につき、それをプレイするためのコストは(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点だけ少なくなる)
すべてのトークンではないクリーチャーを破壊する。
暴君が自身の能力でイキの手札へ戻り、場はリセット。ライフは3と4。イキが握っていた3枚は、この「ラスゴ」とそして土地が2枚。ラスゴ以外なら何でもよかったのだが。
一命を取り留めたアダチ、流れも引き寄せたのか。ドローしたカードは、《Lyzolda, the Blood Witch / 血の魔女リゾルダ》。瓶詰めの回廊、リゾルダとプレイして先にクリーチャーを展開する。一方のイキは先ほど戻ってきた暴君をプレイ。しかしこれは次のターンのアダチのアタックをブロックせざるをえない。暴君のブロックをダメージスタックにのせ、リゾルダの能力を起動、暴君を除去し、1ドロー。やっぱりずるい。引いてきたカードは《Coalhauler Swine / 石炭運びの豚》。イキは次のターンに2/2クリーチャーを展開するも、アダチは《Viashino Fangtail / ヴィーアシーノの牙尾》をプレイ。後続のクリーチャーを引けなかったイキ、ここで力尽きた。
アダチ2−1イキ
・・・大ウソです、石を投げないでください(汗
今回はタイムキーパー兼レベルマイナス1ジャッジとして、運営のお手伝いに終始しました。ので、大会全体の感想と、決勝戦の模様をお伝えします。
今回新しく出たギルドと、それに伴う能力は次のとおり。
白青アゾリウス:予見
青緑シミック:移植
黒赤ラクドス:暴勇
個人的に(リミテッドで)期待してたのは「移植」ですね。能力がリミテッドっぽいし、テクニカルな動きをしそうなんで。逆に暴勇には懐疑的でした。手札ないってどうよ・・・。
ということで、朝からだっさんあたりは「ダブリングシーズン、ダブリングジースン・・・」とぶつぶつ言ってたりしましたが、《Doubling Season / 倍増の季節》は別の人のパックから出てました。
大会は参加者14人、全4回戦で行われました。3回戦終了時点で全勝が2人。ディセンションのTシャツをかけて、アダチさん対イキさんが全勝対決を戦いました。
決勝戦の様子(文中敬称略)
決勝はアダチ対イキのカード。アダチは最近参加したプレリで2大会連続優勝中で、関係者に言わせると「彼のパックは神」。もちろんそれに引けを取らないプレイングの実力も兼ねそろえていなければ、この結果はついてこないだろう。一方のイキは、今年に入って構築の大会で「全勝対決の最終戦で敗れて2位」を繰り返すシルバーコレクターっぷりを発揮しているが、ここでその異名を返上できるだろうか。注目の一戦が始まった。
1本目、先攻のイキは1マリガン、平地&青白のお帰りランドという2枚の土地でスタート。後攻アダチは土地4枚の初手をキープした。ファーストアクションは後攻2ターン目アダチの《Lurking Informant / 隠れ潜む密通者》。一方のイキは、3ターン目に《Azorius First-Wing / アゾリウスの一番翼》、4ターン目に《Simic Guildmage / シミックのギルド魔道士》と《Beacon Hawk / 標の鷹》、計3体のクリーチャーを戦線へ送り込む。しかしすぐさま鷹は《Darkblast / 暗黒破》で、青緑ギルドメイジもアダチが4ターン目にプレイした《Seal of Doom / 破滅の印章》で共に除去される。
それでもイキは5ターン目に《Freewind Equenaut / 自由風の乗馬兵》をプレイ、2対の2/2飛行でアダチのライフを削る。場が苦しいアダチは5ターン目に《Gobhobbler Rats / 粘液絡みの鼠》、そして6ターン目にはついに《Drooling Groodion / よだれ垂らしのグルーディオン》を登場させ、一気に場を盛り返す。イキは7ターン目も2/2飛行部隊でアダチを攻撃し、いつのまにかアダチのライフは8。
返ってきたアダチの7ターン目。ここまで順調に土地を伸ばせているアダチ、このターンも7マナ目の土地を置き、グルーディオンの能力も含み手札で相手をけん制する。ここでアダチは、《Devouring Light / 貪る光》を警戒し鼠のみで攻撃。これでイキのライフは14。隠れ潜む密通者の能力でイキのライブラリートップを検閲し、少し考えてから《Nightguard Patrol / 夜番の巡回兵》を墓地に落とす。これ以上相手の場にクリーチャーが並ぶことを嫌ったのだろう。8ターン目、イキは2/2飛行2対で攻撃を宣言。アダチはたまらずグルーディオンの能力を起動し、片方を除去に成功するもライフはこれで6。イキは《Dimir Guildmage / ディミーアのギルド魔道士》をプレイしてエンド。アダチの8ターン目のドローは《Coalhauler Swine / 石炭運びの豚》、それを見て「つらいねー」と一言ぽつり。それでも手札から《Vesper Ghoul / 夕闇のグール》をプレイし、即グルーディオンの能力で青黒ギルドメイジを除去し、4/3のグルーディオンと+2/+2された隠れ潜む密通者でアタック、ライフはイキ=7、アダチ=6となる。場にはイキの2/2飛行のアゾリウスの一番翼、対するアダチ側には隠れ潜む密通者とグルーディオン。
9ターン目にイキは2/2飛行で攻撃しこれでアダチのライフは4となって、エンド。アダチはドローが《Siege Wurm / 包囲ワーム》、場で勝っているにも関わらず苦しい表情が続く。隠れ潜む密通者の能力で相手ライブラリートップの森を確認し、密通者をいけにえに捧げ6/5グルーディオンで攻撃、イキのライフはこれで1。後がないイキは、アダチにばれている森をドロー。9マナ目となるその森をセットランド、そして手札から出てきたのは初手からあった9マナの《Blazing Archon / 魅力的な執政官》!
自分のクリーチャーが攻撃を禁止されるこの5/6飛行の執政官をどうしようもないアダチは、返ってきたターンのドローが森であることを確認して、「負けました」と言いながら並んだ土地を片付けた。
アダチ0−1イキ
2本目、先攻はアダチ。初手が山、森、沼の土地3枚と、コスト4マナ以上のカード4枚をキープ。一方イキは土地がお帰りランド×2のみの初手を見て1本目同様1マリガン。6枚になった手札は森、島、お帰りランド、そして魅力的な執政官。先ほど同様この9マナの執政官が、イキに勝利を呼び込むのか。それとも苦しい手札をキープしたアダチが1−1のタイに持ち込むのか。
2ターン目に引いてきた《Utopia Sprawl / 楽園の拡散》で何とか4マナまでマナが伸びるようになったアダチは、先攻3ターン目に《Hellhole Rats / ヘルホールの鼠》をプレイ。対するイキは後攻3ターン目に《Freewind Equenaut / 自由風の乗馬兵》をプレイし対抗する。
初手の3枚以外に土地を引けていないアダチ、4ターン目のドローでも引けず、ついに土地が止まってしまう。・・・止まってしまう、が。アダチは引いてきた《Lyzolda, the Blood Witch / 血の魔女リゾルダ》(Foil)を場に出す。
Lyzolda, the Blood Witch / 血の魔女リゾルダ (1)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・クレリック(Cleric) Dissension,レア
(2),クリーチャーを1体、生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。生け贄に捧げられたクリーチャーが赤である場合、血の魔女リゾルダはそれに2点のダメージを与える。生け贄に捧げられたクリーチャーが黒である場合、カードを1枚引く。
3/1
この化け物クリーチャーに苦しい表情のイキ、青黒ギルドメイジを送り込んでエンド。アダチは5ターン目も土地を引けない。引けないが、ヘルホールの鼠で攻撃を宣言、イキの自由風の乗馬兵のブロックを受けて、ダメージスタック後にリゾルダの能力を起動。青黒ギルドメイジも除去しつつ、自分は1ドロー、森。ずるい。
6ターン目にも通常ドローで森を引き当てたアダチは、5ターン目に出していた《Vesper Ghoul / 夕闇のグール》のマナ能力の助けをかりて、《Protean Hulk / 変幻の大男》を場に出す。
Protean Hulk / 変幻の大男 (5)(緑)(緑)
クリーチャー ― ビースト(Beast) Dissension,レア
変幻の大男が場から墓地に置かれたとき、あなたのライブラリーから点数で見たマナ・コストの合計が6以下になるようにクリーチャー・カードを好きな枚数探し、それらを場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
6/6
イキは5ターン目に1/1タッパー《Minister of Impediments / 妨害の公使》、6ターン目に3/3飛行の《Conclave Equenaut / 議事会の乗馬兵》をプレイし、なんとか望みをつなげようとする。しかし7ターン目、アダチはリゾルダの能力で変幻の大男をいけにえにささげ、そしてライブラリーから出てきた6マナ分のクリーチャーは・・・。
《Viashino Fangtail / ヴィーアシーノの牙尾》と《Rakdos Guildmage / ラクドスのギルド魔道士》。結局場をひっくり返せるカードを引けなかったイキは、アダチの9ターン目に投了。カードパワーの違いを見せつけるかのように、2本目はアダチが完勝、勝負は最終3本目にもつれこんだ。
アダチ1−1イキ
3本目、先攻のイキは初手をキープ。やっとマリガンから解放される。アダチも初手の4枚の土地を見てノーマリガン。
決勝のファーストアクションはアダチだった。2ターン目に《Rakdos Guildmage / ラクドスのギルド魔道士》。3本目もこのたった2マナで場を制圧する魔道士でアダチの圧勝で終わるのか?しかしアダチはまだまだ厳しい表情。3ターン目もセットランドのみでノーアクションのイキ。後攻3ターン目にアダチは赤黒ギルドメイジで攻撃を試みる。そこでイキはすかさず《Devouring Light / 貪る光》、アダチの1の太刀、赤黒ギルドメイジの除去に成功する。アダチは第2メインフェイズに《Lurking Informant / 隠れ潜む密通者》を場に出す。4ターン目イキは《Azorius First-Wing / アゾリウスの一番翼》を場へ。対するアダチは4ターン目にクリーチャーを展開できず密通者の能力でイキのライブラリートップを検閲。めくられたのは《Simic Growth Chamber / シミックの成長室》、そのままライブラリーに戻す。5ターン目イキは2/2飛行でアダチを攻撃しこここで初めてライフが動く。
LIFE:アダチ18−20イキ
イキは第2メインフェイズに《Coiling Oracle / とぐろ巻きの巫女》をプレイ、巫女の能力が発動しイキのライブラリートップがめくられる。《Simic Growth Chamber / シミックの成長室》。「?」不思議な顔をするアダチ。
アダチ「2枚目?」
イキ「2枚目です」
青緑お帰りランドが場に出て、マナレースで一歩リードのイキ、デッキに重めのカードが多いのでこれはうれしい。ターンが移ってアダチは《Seal of Doom / 破滅の印章》。
6ターン目、イキの巫女への《Flight of Fancy / 空想の飛行》に対応してアダチは黒シールを起動、2ドローを許さない。それでもイキは上空で2/2飛行の攻撃を続け、
LIFE:アダチ16−20イキ
さらに《Freewind Equenaut / 自由風の乗馬兵》をプレイ、勝利した1本目の流れを作る。対するアダチは6ターン目に《Drooling Groodion / よだれ垂らしのグルーディオン》。2本目に勝利を導いてくれたクリーチャーを召喚する。7ターン目、先攻のイキはとりあえずといった感じで2体並んだ2/2飛行で攻撃。
LIFE:アダチ12−20イキ
そして8マナ分のすべての土地を倒し、《Tidespout Tyrant / 潮吹きの暴君》をプレイ。
Tidespout Tyrant / 潮吹きの暴君 (5)(青)(青)(青)
クリーチャー ― ジン(Djinn) Dissension,レア
飛行
あなたが呪文をプレイするたび、パーマネント1つを対象とし、それをそのオーナーの手札に戻す。
5/5
次のターンからイキのプレイした呪文すべてにブーメランのおまけがついてくる。イキはターンエンドを宣言。
後がないアダチ、ここで少し考える。とりあえず土地をアンタップ。そして次にとった行動は・・・。
「アップキープに《Lurking Informant / 隠れ潜む密通者》の能力を自分を対象に使います」
Lurking Informant / 隠れ潜む密通者 (1)(青/黒)
クリーチャー ― 人間(Human)・ならず者(Rogue) Ravnica: City of Guilds,コモン
((青/黒)は(青)でも(黒)でも支払うことができる。)
(2),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーの墓地に置いてもよい。
1/2
場と手札では厳しいと判断したアダチ、ここで自分のライブラリーを操作し状況を打開できるカードを引くことにかける。密通者でめくられたカードは・・・。
土地。
土地じゃどうしようもない、アダチはこれを墓地へ。そして、通常1ドロー。
《Bottled Cloister / 瓶詰めの回廊》。
しかしこれもこの圧倒的不利な場を打開できるカードではない。そこでアダチは最後の手段にでた。
「攻撃宣言」
場には能力を起動してタップ状態の密通者と、そしてグルーディオンのみ。マナと手札を十分に残しているアダチを少し警戒するも、ブロックできるクリーチャーは潮吹きの暴君のみ。ブロックしてしまうと4/3グルーディオンの能力で暴君が除去されてしまう。イキはスルーを宣言。
「ダメージスタック前に《Psychotic Fury / 病的な憤激》をプレイ」
Psychotic Fury / 病的な憤激 (1)(赤)
インスタント Dissension,コモン
多色のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで二段攻撃を得る。
カードを1枚引く。
「さらにダメージスタック前に《Might of the Nephilim / ネフィリムの力》をプレイ」
Might of the Nephilim / ネフィリムの力 (1)(緑)
インスタント Dissension,アンコモン
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、その色1色につき+2/+2の修整を受ける。
8/7二段攻撃のクリーチャーがイキに襲いかかる。
LIFE:アダチ14−4イキ
ライフ20の圧倒的優位な状況から、変な火力1枚で死亡という状況に追い込まれたイキ。表情には焦りの色を隠せない。それでも5/5飛行でブーメラン内蔵の暴君を操るイキ、場の優位は変わらない。
8ターン目、イキのドロー。手札にブーメランを発動できるスペルはあるのか?3枚の手札を握り締め、イキは3体の飛行クリーチャーで攻撃。
LIFE:アダチ5−4イキ
そして第2メインフェイズに、イキは土地を倒した。ブーメランが誘発すれば、アダチ側の場にいる唯一のクリーチャー、グルーディオンがバウンスされほぼ勝負が決まる。「終わったかな?」とは私の心の声。そしてプレイされた呪文は。
《Hour of Reckoning / 報いの時》。よりによって・・・。
Hour of Reckoning / 報いの時 (4)(白)(白)(白)
ソーサリー Ravnica: City of Guilds,レア
召集(この呪文をプレイするに際しあなたがタップしたクリーチャー1体につき、それをプレイするためのコストは(1)かそのクリーチャーの色のマナ1点だけ少なくなる)
すべてのトークンではないクリーチャーを破壊する。
暴君が自身の能力でイキの手札へ戻り、場はリセット。ライフは3と4。イキが握っていた3枚は、この「ラスゴ」とそして土地が2枚。ラスゴ以外なら何でもよかったのだが。
一命を取り留めたアダチ、流れも引き寄せたのか。ドローしたカードは、《Lyzolda, the Blood Witch / 血の魔女リゾルダ》。瓶詰めの回廊、リゾルダとプレイして先にクリーチャーを展開する。一方のイキは先ほど戻ってきた暴君をプレイ。しかしこれは次のターンのアダチのアタックをブロックせざるをえない。暴君のブロックをダメージスタックにのせ、リゾルダの能力を起動、暴君を除去し、1ドロー。やっぱりずるい。引いてきたカードは《Coalhauler Swine / 石炭運びの豚》。イキは次のターンに2/2クリーチャーを展開するも、アダチは《Viashino Fangtail / ヴィーアシーノの牙尾》をプレイ。後続のクリーチャーを引けなかったイキ、ここで力尽きた。
アダチ2−1イキ
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