副題:「4です」の真相、としてお届けします。

大会2週間前。いつものように仲間内で集まってスタンダードのデッキで遊んでいました。しばらく他の人と対戦してから、ふと殿のデッキが気になって覗いてみると、
・・・なぜに本殿?
殿の場には、いろんな色の本殿が。「そのデッキで行く気?」と聞いてみると、「まさか」という返事が返ってきましたが、もしかするともしかする、と、僕は内心はらはらしていました。

大会前日。一応前日なので、スタンダードの練習。大会には、僕、殿、あと二人で行くことになりました。仮想敵は親和、歯と爪の2つ。しばらく数人で練習してから、「明日大会に出る人で、カードが足りない人がいたら今のうちにトレードしたら?」ということで、トレードが始まる。そこで事件が。

殿「熊野が足りない」
僕「何枚入れるの?」
殿「4です」

・・・4?何ゆえ4?熊野は伝説ですぞ。レジェンドですぞ。レジェンドルールが変わったといっても、レジェンドは2枚まで場に残る、とかじゃないですぞよ?そして、そして何より、

あなたのデッキにはすでに弧炎撒きが4枚入ってるじゃないですカー!!!

もうここからは「危険ですので餌を与えないでください」状態。殿に熊野をトレードしてはいけない、という緊張が走る。殿が熊野を4枚手に入れた瞬間、その全てをデッキに投入する。

「危険ですので、彼に熊野を与えないでください」

係員の監視が甘かったのか、彼は翌日のデッキ登録で、
Kumano, Masater Yamabushi・・・4
と書きました。そう、殿は4枚の熊野を手に入れていたのです。そんな彼を、僕達は必死に説得しました。しかし彼は、最後まで譲りませんでした。以下の名言を残して。
「3じゃ引けないじゃん」
「4だとラスゴに耐性がある」
「おんおん言いたいから」
2番目のセリフとかは、もう凡人の僕には理解できません。殿の見解によると、「1体死んでももう1体出てくる」らしいのですが・・・。3番目のセリフは、熊野の能力を、1点飛ばすごとに
「おん」
と(彼が一人)仲間内で言ってたのを、流行させるためです。
「優勝したらするんじゃ?」
と、僕が冗談半分に言ってたのが、今でも思い出されます・・・。

そして、大会当日。彼はやってくれました。

デッキ登録ミスを。

前日、「ちゃんと書かないといけないから」と言って、別にメモ用紙を用意していたZONO。そのメモ用紙がすでに、メイン56枚だったと言うから、さすがです。で、さっきメールで教えてもらった、彼のデッキはこちら。

メインボード
(一部では粗野覚コントロールと呼ばれているようですが、本人曰く、熊野とどすこいの双璧デッキとのことです)

4 熊野
4 どすこい
4 シャーマン
4 ウィットネス
4 桜族の長老
4 盲信者←書き忘れ
4 マグマジェット
4 身代わり
4 手の内
2 粗野の覚醒
6 森
6 山
4 赤緑タップランド
4 赤緑お休みランド
2 沼

サイドボード

4 酸化
4 手綱取り←これってぱくってもアンタップしないんだ。しらなかった。
3 頭蓋摘出←「トロンに使いたいから」とのこと
2 火氷剣
2 光闇剣

結果は4連勝後に2IDで予選トップ抜け。決勝ラウンドはおしくも1回戦で優勝者に敗れてしまいました。が、1から自分で作ったデッキでこの成績は、さすがの一言です。
彼は勝ちました。僕は勝てませんでした。ということは、彼の言ってることは、正しかったのです。もう、そういうしかありません。ごめんなさい、と言って、餃子をおごるしかできません。

殿、次はどんなデッキで僕に非凡さを見せ付けてくれるのでしょうか。

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